雨のち曇り
ある日、クラスの男子と他愛もない話で盛り上がっていた。
私は昔から男友達が多くて、女友達より男友達のほうが多い。
「おい!愛!」
「どうしたの?」
トイレから戻ってきた南に呼ばれた。
「俺、廊下で歩いてたら幸樹が俺のこと睨んできた」
「俺もだよー」
一緒に話していた智也も話に入ってきた。
「ごめんね?2人とも」
「あいつ独占欲の塊じゃん」
そう嫌そうに話す智也。
幸樹は男からも嫌われている。