雨のち曇り



ある日、クラスの男子と他愛もない話で盛り上がっていた。



私は昔から男友達が多くて、女友達より男友達のほうが多い。



「おい!愛!」



「どうしたの?」



トイレから戻ってきた南に呼ばれた。



「俺、廊下で歩いてたら幸樹が俺のこと睨んできた」



「俺もだよー」



一緒に話していた智也も話に入ってきた。



「ごめんね?2人とも」



「あいつ独占欲の塊じゃん」



そう嫌そうに話す智也。



幸樹は男からも嫌われている。





< 13 / 169 >

この作品をシェア

pagetop