雨のち曇り
「お前、この上に乗って流れて行けよ」
「何バカ言ってんの」
「早く!」
「ばーか!んなことしたら怒られるわ!」
「気にすんなって!流れてきたら俺が拾ってやっから」
「何かムカつくんですけど」
そんな会話をしていると、やっぱり元樹が好きなのかなって気になり始めた。
「泉、私やっぱり元樹が好きなのかも」
「え!?」
「好きって言っても気になっている程度だけど…」
「智也はもういいの?」
「最近、全然会ってないし…」
「冷めたってことね」
「…多分」
私は決めた。
智也を諦めるって。