雨のち曇り
「あれは認めたくなかったから」
「え?」
「自分が幸樹を好きなんだって」
「愛…」
「でもダメだった。智也が好きなときも、なぜか幸樹の夢ばっかり見るし…」
「じゃあ、智也は好きじゃなかったの?」
「多分、智也は友達としての好きが大きくなって恋だと勘違いしたのかも」
「でも…」
「だってすぐに冷めるんだよ?たった一週間会わないだけで。でも幸樹と別れてから2年半も経つのに忘れられないの」
「愛、幸樹のこと相当好きなんだね」
「うん。もう、どうしたらいい?」