雨のち曇り
「まぁ、そうかもしれないけどさ…」
私には理解ができない。
女の子だったら誰でもいいのかって思う。
だけど、ある日彼女が出来たって聞いた。
幸樹と同じサッカー部で、マネージャーをやっている先輩らしい…。
彼女が出来てからは、幸樹からの告白がなくなった。
「あれー?あいつ最近静かだね」
「彼女ができたからじゃない?」
私は少し寂しかった。
…どうして?わからない。
だって告白されているときは好きじゃなかった。
ましてや嫌いだったかもしれない。
それから私は幸樹を意識するようになった。