Distance
「大谷!お前何組!?」
「3組!お前はぁ!?」
大谷と、友達の会話が聞こえてきた。
“大谷”
この名前に、以上に反応してしまう。
―・・大谷をつきはなしたのはあたし。
裕香を応援するって決めたのもあたし。
だけど・・
授業中も、部活のときも、
目で追っちゃうんだ・・。
授業中の眠そうな顔とか・・
部活してるときの真剣な顔とか・・
いつも、隣で見てた顔が今はすごく遠い。
それだけで、すごく切なくて・・
すごく悲しくて・・
諦めるって
そう決めたけど・・
やっぱりまだ、好きなんだ。