旅路
積乱雲
「病院どうだったの?」
「んー…いゃ…」
「まさか何か大きな病気だったの?!」「実はね…あたし…痔だったの!!」
「うぉぉぉい!」
「でへっ!ビックリした?」
「ふざけんなぁぁ」「だってあんまり必死な顔するからぁ。まぁ痔は嘘だけどさ。しばらくお薬飲んだりして通わなきゃいけないんだって。でも大したことないからって言われた。」
「大丈夫なのか?あんま無理すんなよ。」
「へへへ…てっちゃんは心配性だな。あたしお風呂洗ってくるわ。」
涙が止まらなかった。てっちゃん、てっちゃん…いつも優しくて、それなのにあたしはワガママ言ったり嫌な事言うかわいくない女だったね。てっちゃんが優しすぎて涙が止まらないよ…
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