やまとなでしこ


「ちょっと…!?どうしたの、斉藤くん!!」
「俺ばり恥ずいやん。ってかめっちゃ最低やん…。」

はぁ

と溜息をつく馬鹿。


あんたが最低なことくらい知ってる。
でも、私の方がもっと最低だから。
だから、大丈夫だよ。


隣にしゃがんで、顔色をうかがうフリをすると


「優しい!!っていうか鈍感だなぁ。」
「絶対天然だよな?」

なんていう。
この、計算されきった行為を見て、天然だなんて。
相変わらず、皆馬鹿みたい。






< 78 / 133 >

この作品をシェア

pagetop