座りの悪い盆(信州シリーズ1)
ゴンドラ
八方山麓ゴンドラ乗り場では、乗る人の列が続いていた。
亜紀がおおはしゃぎで小百合と話している。
「きょう、お店はいいの?」
「ええ、だいじょうぶよ。臨時休業。今日はお休み。
ヨネおばさんはうちの母が見ているし今日一日
ゆっくりしましょう。ねえ、清一兄様」
「すまないね、ありがとう」
三人手をつないで家族のよう。清一と小百合、顔を
見合わせて照れ笑いをしている。
うれしそうにそれを確認して微笑む亜紀。
順番が来てゴンドラの扉が開いた。清一が先に
乗り込んで亜紀の手を引く。
「さあ、気をつけて」
次に小百合の手を引く。見詰め合う清一と小百合、しっかり
と手を握る。そのしぐさをうれしそうに見つめている亜紀。
ゴンドラが急上昇して視界が開け、森の中の谷の上を
昇っていく。亜紀が叫ぶ、
「わあ、こわい」
「じっとしてれば大丈夫だ」
清一が父親らしく言うと、小百合は優しく微笑んだ。
亜紀がおおはしゃぎで小百合と話している。
「きょう、お店はいいの?」
「ええ、だいじょうぶよ。臨時休業。今日はお休み。
ヨネおばさんはうちの母が見ているし今日一日
ゆっくりしましょう。ねえ、清一兄様」
「すまないね、ありがとう」
三人手をつないで家族のよう。清一と小百合、顔を
見合わせて照れ笑いをしている。
うれしそうにそれを確認して微笑む亜紀。
順番が来てゴンドラの扉が開いた。清一が先に
乗り込んで亜紀の手を引く。
「さあ、気をつけて」
次に小百合の手を引く。見詰め合う清一と小百合、しっかり
と手を握る。そのしぐさをうれしそうに見つめている亜紀。
ゴンドラが急上昇して視界が開け、森の中の谷の上を
昇っていく。亜紀が叫ぶ、
「わあ、こわい」
「じっとしてれば大丈夫だ」
清一が父親らしく言うと、小百合は優しく微笑んだ。