幸せよ、君へ...










それから、朝までずっと那智を見続けた。



看護師も医者もお母さんも



みんな集まってきた。




『お母さん・・・那智君

 頑張りましたよ。もう、大丈夫です。』







笑った。



泣き顔がみんな、笑顔になった。







「那智・・・良かった。」



私の声が聞こえたのかも知れない。



那智がうっすらと目を開けた。




『俺・・・、ぁ、流香は・・・?』




小さい声で、私の名前を呼んだ・・・。










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