幸せよ、君へ...
布団を被って、3時間は経っていると思う。
俺は首にネックレスがあることに気付いた。
見覚えのない、蒼いネックレス。
そして、布団から出て
窓の枠のところに目が行った。
「飴・・・。」
流香が好きな飴が置いてあった。
俺しか知らない、流香が好きな飴。
窓に映った俺のネックレスが光って
夕日が包みこんでいた。
なんでか、なんて
そんなの分らないけど。
ここに、確かに流香がいたと思った。