幸せよ、君へ...







『見えるよ!だって、陽菜も幽霊だもんっ♪』


そう言って、にこっと笑った



「そうなんだっ・・・」



『うん!私ねママ探してるんだ。』



「ママを・・・??」



『ぅん。だけど、ママ
 
 ずっと待ってるけど来ないの。』




ここで事故にあって、死んじゃったのかな・・・


ずっとってもう、どのくらい


一人で待ってるんだろう・・・。



「お家この辺なの??」


『うーん、覚えてないの・・・

 陽菜、きっと2年くらいここにいるよ。

 だけど、ママ・・・』



可愛い顔が、一気に泣きそうになって


くしゃっと歪んだ。



「じゃぁ、おねぇちゃんと

 探しに行こうかっ♪」



本当は自分のことでいっぱいだけど、


陽菜ちゃんをお母さんに会わせてあげたい。


素直にそう思った。





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