幸せよ、君へ...





「私の好きな人は優しかったよ。」


『そうなんだぁ~♪』



陽菜ちゃんは嬉しそうに聞いていた。






それから、毎日歩いた


疲れたりしないからずっと歩いて


ずっと話した。


全然知らない道を歩いてた時


陽菜ちゃんが叫んだ・・・



『ママッ・・・!!!!』


「ぇ・・・」



きっと前を歩いてる背の高い長い髪が綺麗な


女の人だろう、ちょっと陽菜ちゃんに似てる。



『ママだぁ!!おねぇちゃん、陽菜・・・っ』



泣きそうな目で私を見ていた



「行っておいでっ」



私は繋いでいた小さい手を離した。



陽菜ちゃんはママの横に行くと


嬉しそうに笑った。










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