好き・・・大好き・・・


「あぁぁ!やっとおわったぁ!」

4時間目まで終わり、今から昼食タイム。
ここは美月ちゃんを誘うか。

「美月ちゃん、一緒に弁当食べよう。」

美月ちゃんは長い髪をなびかせながら私の方を向いた。
そして両手を顔の前に合わせて、

「ごめん、いまから職委員室に行くからたべれないよ。」

「あ、そうか。ならいいよ。」

どうしようか。なんなら屋上でも行ってみるか。
私は弁当を持って学校の屋上へと向かっていった。

教室から以外に近い屋上。
ドアを開けたら心地よい風が吹いていた。

結構眺めもいいし、昼食エリアにはちょうどいいかもしれない。
私は床に座って弁当を広げた。

食べようとした瞬間・・・


ガチャン・・・―――――


え・・・誰か来てしまったよ・・・
誰も来ないと思ってたのに。

私は食べるのを中断して顔を上げた。

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