好き・・・大好き・・・
放課後・・・
私は帰る前に運動場に寄ることにした。
ちょっとした野球部の見学。
先生に見つかったらやばいけどぎりぎりまで見とくことにしておく。
どうやら噂で聞くと1年生はこの学校で2人しか野球部は推薦で入学してないらしい。
その1人が喜上輝。だから入学してすぐに練習しているらしい。
私らが入部できるのはまだもうちょっと先だからマネージャーはまだ考えておく。
私ほんとに野球に詳しくないから輝が何をしているのかさっぱりわけわかんない。
マネージャーになるんだったらしっかり勉強しないといけないのか・・・
てか、輝には夢があるんだな・・・
私なんかこの先のことなんて決めてなかった。
ああやって夢に向かって輝ける人ってすごく羨ましいのかもしれない。
赤い夕日に包まれながら輝が一球ボールを投げた。
その投げたボールがバッターの方へいきバッターは空振り。
すごく早い球だった。
やっぱ輝はうまいんだろうな。
今の私じゃ全然わかんないけど・・・
「相澤!まだ帰らないのか?」
振り向くと三浦先生が立っていた。
「もう少ししたら帰りますよ。」
「そうか、ならいいんだが。早く帰るんだぞ。」
「はい、さようなら。」
すると先生は体育館の方へ向かっていった。
私は再び野球部の方に目を向けた。
と、おもったら輝が水筒を持ってこっちに近づいてきていた。