好き・・・大好き・・・


「おいっ・・・舞恋・・・」

「うんっ・・・」

「バス停ついたぞ。」

輝に寄りかかっていた肩から離れ私はあたりを見回した。
乗っていたのは私たちだけ。

「起こしてくれてありがとう。」

私と輝はバスから降りて近くの公園に座った。
少し沈黙が続いたけどそれを破ったのは輝だった。

「今日の星すんげぇ綺麗だな。」

私も空を見上げると雲がひとつもなく、星が輝いていた。

「ホントだね。綺麗だね。」

こうやってしているとき、輝は何をおもっているのかな。
やっぱ輝は野球一筋だから休みの間とかも野球のことばかり考えてるのかな?

その横顔はすごく真剣だった。

私、応援してあげたいな。

♪―・・・♪―・・・

えっ、私の携帯だ。

「ちょっとごめんね。」

「あ、うん。」

私は携帯を開いた。
や、やばい。お母さんからだ。
ついでに時計を見てみるともう、8時過ぎていた。

さすがに怒られてしまうかも。

「も、もしも・・・「あんた、何時やとおもってんの!」

耳元でお母さんの声が響いていた。

「もう、とっくに学校はおわっとるはずやろ。早く帰ってきなさい。」

と、言われただけでぷつりと電話が切れた。

「ごめんな。俺が公園で話しようなんていったから。親やったんやろ?」

「あ、気にしなくてもいいよ。じゃ、私帰るから。」

「うん。ばいばい。また明日な。」

私はそのまままっすぐ家に帰っていった。
また・・・明日か・・・明日もあえるのかな?

家、どこら辺なんだろ。
結構近いはずなんだけどな。


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