好き・・・大好き・・・

次の日・・・――――

私はいつも通りバス停にいったが、輝の姿はなかった。
やっぱり毎日会えるものじゃないんだなと改めて思った。

私はそのまま気にせずにバスに乗った。

いつもと変わらない通学。
だと思っていたが、ふと窓の外を見てみるとコンビニで輝と誰か女の人が仲良さそうに喋っていた。

ほんの一瞬の光景だったけど、私の心にはずしっと重いものが乗ったようだった。
入学したばかりなのにもう彼女が出来たのかな?
結構輝って軽い男なの・・・?
私はそう思いながらイヤホンを耳にあてた。

でも、なんだろ・・・このズキズキした感じ。
こう・・・ヤキモチみたいな気持ち。
違う違う・・・絶対違うんだから。
あんな軽い男の人に何か・・・

でも、前の元カレみたいに切れることはできなかった。
な、なんでだろ。

そう思っているとあっという間にバスは学校の前にとまった。

そして私がバスを降りたと同時に向こうから輝と女の子が歩いてくる姿が見えた。

でも、あの女の子どっかで見たことある気が・・・
あ、同じクラスの子だ。

確か・・・名前は・・・吉竹未来さんだっけ。
そんな名前だった気がする。

笑いながら登校している二人を見ているとなんだかイライラしてきた。
私はみなかったことにして下足箱まで走っていった。

なんかこのごろ私、おかしいよ。
このままでマネージャーになんかなれるのかな。

「そういえば輝くん明日から朝練なんでしょ。がんばってね。」

そう言いながら下足箱に入ってくる二人の声が私まで響いてきた。
もう、一体二人はなんだっていうの。

私は上履きに履き替えて階段を上っていった。



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