好き・・・大好き・・・
――――――・・・
結構入学してから日にちが経つのが早く感じる。
気づけばもう入部の季節になっていた。
でも、私はマネージャーになることは決意したからちゃんとなるつもり。
私は机に伏せた。
やっぱり輝と未来さんが歩いていた姿が忘れられない。
もしかして・・・――――
「舞恋ちゃんっ!」
前の席から大きな声が聞こえた。
美月かぁ・・・朝から元気だよね。
「明日から入部できるんだよ。私ね、バスケ部のマネージャーすることにしたの。かっこいい人もたくさんいるし。」
バスケ部か・・・当分忘れてたな。
たぶん美月も騙されちゃうのかな。でもあまり口出ししない方がいいのかも。
「そっか。がんばって。私は野球部のマネージャーするから。」
「舞恋ちゃんがかぁ。似合うね。お互い頑張ろうよ。」
明日からいよいよマネージャーか。
でも、マネージャーって私一人だけなのかな。
一人だけだったら私、何もできないよ。
帰りに野球部の顧問の先生にきいてみよっかな・・・
あ、あと自分なりに野球のことについて勉強しないとな。
私、全然しらないし。
私なんかでマネージャー務まるかな。
今更だけど少し不安がでてきた。
誰かもう一人いてくれたらな・・・
廊下を見ると同じクラスの男子と輝が立っていた。
仲良く喋ってるなぁ・・・って・・・
途中未来さんが・・・
やっぱり仲がいいのかな。
「・・・だから・・・からよろしく。」
という未来さんの声が聞こえた。
なんだろ。よろしくって・・・
キーンコーン、カーンコーン・・・
チャイムが鳴り輝は自分の教室に戻っていってしまった。
未来さんは私の机の前を通った。
通り過ぎる瞬間に微笑むかのように彼女は席についた。
感じ悪いな・・・私はそう思いながら二時間目の準備をした。