好き・・・大好き・・・

やっぱ部活で疲れたんだろうな・・・
練習みているとすごくきつそう。

輝の寝顔を見ながら思った。
そういえば輝も未来さんのこと好きなのかな。

けっこう楽しそうにしゃべっているし。

実際、しゃべっている二人をみると羨ましく見える。
ズキズキくるっていうか・・・わかんないけど。

でも、学校とかでも女子と喋っているのをよく見かける。
たぶん輝は女子みんなに優しいんだろう・・・
特定っていう人はいないと思う。

でも、そういうひとに限って裏があったりするものなのかもしれない・・・
輝はそういう人には見えないけどそれは本当かはわからない。

元カレだってすごく優しい人だったし・・・
でも、最終的には酷い人だったってわかった。

そう傷つく前に先に知っておく必要がある。
でも、人のことを知るのは難しい。

「あ、いつの間にか寝てたわ・・・」

輝はそう言いながら目を覚ました。
輝が目を覚ますとさっきまで自分が考えたことが一気に吹っ飛んだ。

「あ、これありがと。」

私はイヤホンを輝に返した。

「おう。」

でもずっと沈黙が続いた。
ていうか、このタイミングで聞いちゃおうかな・・・
ちょうど輝も起きたし、今しかないよね。

「ねぇ・・・輝・・・」

「ん?」

私はそのまま続けて口を開いた。

「輝って未来さんのこと好きなの?」

・・・って、私何聞いてんだろ。
我に返ったときは遅かった。
馬鹿だ私・・・変人に思われるかな・・・

「未来って誰?」

「へっ!?」

もしかして下の名前しらなかったの?
私のことは下の名前で呼ぶのに。

「吉竹さんだよ。」

すると輝は一気に顔色を変えた。

どうしたんだろ・・・?



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