好き・・・大好き・・・
この感じ・・・~舞恋Side~
やっぱりいるに決まってるよね。
バス、この時間しかないから。バス停で絶対に会うことになるってわかっているけど・・・
いざとなるとどうしたらいいのか。
私はそのまま輝の横に立った。
お互い何も言わずただ立っているだけ。
輝は音楽聞いているようだし・・・
輝はどうなのかな・・・私のこと、どうおもっているのかな?
ただの女とでも・・・?
私は気にしていないフリをしていた。
でも、二人の沈黙をやぶったのは輝だった。
「昨日は・・・ご、ごめん。」
向こうからいきなり謝られてびっくりした。
私は思わず輝の方を向いた。
「その・・・俺、そんなことするつもりじゃなかったんだ。信じてもらえないかもしれないけど・・・」
輝はそう言いながらイヤホンを外した。
でも、私の不安な気持ちは一気に飛んでいってしまった。
輝の話している姿をみていると私はわかった。
輝は元カレとは違うんだって。
輝なら信じれる気がした。
「いいよ。あの時、ビックリしちゃって・・・でももう気にしてないよ。大丈夫だから。」
私は思いっきりの笑顔を向けた。
輝もそれに答えてくれるかのように優しく微笑んだ。
何かホットした。
でも、私の心臓はトクトク・・・と高鳴っている。
この感覚・・・やっぱり。
多分、私は最初から輝に恋をしていたのかもしれない・・・
でも、この気持ちはまださらけ出したらいけない。
まだ・・・我慢しなくちゃ。
私はそう思いながら輝の瞳を見つめた。