好き・・・大好き・・・
――――――――・・・
「舞恋ちゃんっ!」
「わぁっ!」
私が次の授業の準備をしていると美月ちゃんが覗き込んできた。
「舞恋ちゃん。その顔はもしかして恋してるね。」
美月ちゃんが笑いながら話してくる。
「し、してないよ!そんなこと・・・」
「私、見ちゃったんだ。」
な、何を・・・?
「バスの中で舞恋ちゃんが輝って言う人の肩に寄りかかって寝ているの。」
えっ・・・そこを見ちゃってるの!?
わ、私どうしよう。
「ひ、人間違えだよ。きっと。」
「あれは舞恋ちゃんだったね。ホントの話をきかせなさい。」
美月ちゃんが私にニヤニヤしながら話かけてきた。
もう・・・やめてよぉ。
キーンコーン、カーンコーン・・・
お、ナイスチャイム!
「教えなさい。」
「ほら、美月ちゃん。チャイムなりまちたでちゅよ。」
私はからかうように言うと「昼休みに絶対教えて。」とか言いながら席についていった。
ま、美月ちゃんになら言ってもいいのかな・・・
私は斜め後ろを向くと未来さんがとても不機嫌そうな目で睨んでいた。
私はびっくりして前を向いた。
やばい・・・今の話聞かれてたかも・・・
というか未来さんの気持ち、好き・・・なんだよね。未来さんも。
私、どうしよう。