好き・・・大好き・・・
ドキドキ・・・――
やばい、どうしよう・・・
と、思っていると車内でアナウンスがかかる。
こ、これで起きてくれないかな・・・
「んっ・・・」
お、起きてくれた!
「輝、ちょっと・・・」
「あ、ごめん・・・」
起きた輝は私の肩から離れて背伸びをする。
なんか開放感がバリバリある。
やっと心臓の音がおさまってきた。
「ふぁぁ!寝みっ!」
そう言いながら輝は目をこすっている。
やっぱりすごく疲れてるんだな。
「もう少しで着くから家まで辛抱だね。」
「俺、今なら5秒で寝れるかも。」
「馬鹿。」
笑っていると、あっという間にバスがついてしまった。
輝とバスに乗っていると時間が短く感じる。
「じゃあね。」
「あ、舞恋ちょっと待って。」
輝は鞄の中から携帯を取り出した。
もしかして・・・
「メアド・・・教えてくんない?」
「う、うん・・・」
私も鞄の中から携帯を取り出して赤外線で受け取った。
電話帳にのっている「喜上輝」はすごく違和感があった。
「メールしてな。」
「うん。わかった。」
そう言うと私たちは帰っていった。