好き・・・大好き・・・
怖い~舞恋Side~
とうとう始まってしまった。
私は教室に入ったとたん足がとまった。
黒板には私が出会いを求めているような書き方をしている。
そして私の机には落書きだらけ。
それれをみて他の女子は笑っている。
私・・・どうしたらいいんだろう。
私はただここにたっておくことしかできなかった。
目には自然と涙が溢れてくる。
泣いたのいつぶりだろう・・・あ、別れるとき以来泣いてないな。
私・・・
「舞恋!」
あ、輝だぁ。私は後ろを振り向いた。
やっぱり輝だ。
すると教室に入ってきて、私を屋上に連れて行った。
輝は顔を覗き込んできた。
涙を拭いてくれると同時に私に抱きしめてきた。
でも、嫌じゃなかった。むしろ嬉しかった。
輝の腕の中は暖かくてすごく落ち着く。
でも、心の中は恐怖でいっぱいだった。
これからの学校生活、友達・・・
そう思うと涙が溢れてきた。
「大丈夫、俺が・・・守るから。」
そう言ってくれてとて
も嬉しかった。なんだか輝なら信じれる気がした。
「ぁりがとぅ・・・」
ホントに嬉しい・・・私はまた涙が溢れてきた。
嬉しくて嬉しくて・・・
でも、やっぱり恐怖は残ってしまう。
でも、自分なりに私も強くならなくちゃいけない。
「輝、もう・・・大丈夫だから・・・」
「おう・・・」
輝は私の体を離した。