好き・・・大好き・・・

私は別に気分は悪くないから、バスで帰ることにした。

バスの中では何も考えず、ただ外の風景を眺めているだけだった。
気づくともうバス停にいて、家に歩いて行く・・・

今日はお母さん帰るの遅いから大丈夫か・・・いや、通知表に早退回数書いてあるんだった。

ま、いいや。

そのときはそのとき。

私は携帯を見ると1件メールが届いていた。・・・輝だ。

《家にちゃんと帰れたか?ゆっくり休んで明日学校に来いよ。》

行くつもりだよ。
まだ輝がいるから私は学校に行ける気になる。
こんなもんで不登校になんかならないし。

《うん。ちゃんと行くよ。今日は迷惑かけてごめんね。》

私はそう返信すると、家のドアを開けた。
すぐに部屋に直行し、制服のままベッドに飛び込んだ。

♪――・・・♪――・・・

早いな。てか今輝授業中でしょ。バレたらやばいんじゃない。

《明日朝練ないみたいだぞ。龍星が言ってた。だから・・・明日学校一緒に行こうぜ。》

一緒に行ってるの見られたらまた何か言われるんじゃないかと心配もあった。
でも、輝の誘いを断ることはできなくて・・・

《わかった。一緒に行こうね。》

と私は送って気づくと寝ていた。


―――――・・・

ピーンポーン・・・

インターホンの音で目が覚めた。
誰だろう・・・?

私はそのまま玄関に出た。

「はいー・・・」

私は開けた瞬間に閉めた。

「おいっ!ちょっ。」

私は手で髪を整え、またドアを開けた。

「なんでいきなり閉めんだよ。」

「だって・・・」

目の前にいるのは間違えなく輝だった。
髪もボサボサで出てしまった。

引かれたかな・・・

「なんで私の家わかったの?」

「むっちゃ探したぜ。そこらへんずっと。」

「へぇ・・・で、どうしたの?」

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