好き・・・大好き・・・

「発車します。」

そう言うとバスが動きだした。
私はただ輝の後ろ姿を見ることしかできなかった。

次のバス停では隣にしらない男子生徒が座ってきた。
輝は少し私の方を見たけど、何の表情もせずにまた正面を向いてしまった。

どんだけ嫌われてしまったんだろうな私・・・
そう思いながら輝の背中を見つめていた。

・・・・・・―――――

「舞恋ちゃんどうしたの?」

朝練が終わり、私は教室に戻っていた。

「なんもないよ・・・」

「てか、舞恋ちゃん顔真っ青・・・」

「マジ・・・ま、でも大丈夫だよ。」

でも、朝練のときから気分が悪かった。
なんでかな?やる気も起きなかったし。

1時間目の授業・・・やっぱりきぶんが悪い・・・
でも、このタイミングで言ったらうちのことをいじめている奴らがうるさいだろう。
我慢、我慢・・・

そう思いながら苦しみながらも、私は授業を受けた。
さすがに少しきつい・・・

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