好き・・・大好き・・・

「え・・・ま、舞恋・・・」

輝は少し驚いたような顔をしていた。
当たり前だよね。いきなり参上されたら。

「舞恋・・・今の・・・「よかったね!」

「え・・・」

輝はきょとんとしていた。
口が勝手に動いてしまう・・・

「未来ちゃんと付き合うことになったんだ!おめでと!」

輝は嬉しそうな顔を一つもしなかった。
ただ、真っ直ぐに私の顔を見ているだけ。

なんだか私の心もチクチクと痛い・・・

「がんばって・・・私、気分悪いから寝る・・・」

そう言いながら私はまたベッドに戻った。
私がねころがると、輝が保健室を出て行く扉の音がした。

私、何言ってんだろ・・・
こんなの私の本気じゃない・・・
でも、本気をいったところで私は何を言うつもりだったんだろ・・・

私は窓から入ってくる風にイライラした。
私のホントの気持ちってなんだ。
本心は何?

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