好き・・・大好き・・・
「輝!」
えっ・・・。
俺はびっくりして振り返った。
な、なんでこんなところに舞恋が?
でも、舞恋が発した言葉は、
「よかったね!」
だった。
舞恋のことだから『なんで付き合うの?』とか言いそうなのに・・・
今日の舞恋はなんだか、冷たかった。
「がんばって、・・・私、気分悪いから寝る・・・」
と言って舞恋はベッドに戻った。
俺が落ち込んだって意味ないよな。
そうだよ。
俺は始っから舞恋に思われてなかったんだ。何も。
俺の一方的の片思い。
だからあんなに俺が他の人と付き合っても気にならないのは舞恋は俺のことを思ってなかったからか・・・
俺は廊下を歩きながら考えた。
でも、俺はやっぱり舞恋が好きだ。
いつか絶対振り向かせてやる。絶対に。
でも、正直吉竹をどうしようか迷っている。
バンっ・・・――――――――
「あ、すみません。」
「あ、どうしたそんな顔して。」
「西村先輩・・・」
ぶつかった相手はぶつかったとはたいてい思えない西村先輩だった。
「また恋の悩みか?」
「・・・」