まだ好きです(完)
まずは、新がでる100m走。駿はその次の次だ。


「新ーーーー!!!頑張れ~!」


新は少し緊張しているようだった。


今日の気温は35度。


暑すぎる、猛暑日だ。


新は5レーンで、なかなかいいレーンだった。


「いちについて、よーいばん」


ピストルの音が本格的すぎて、みんな心臓がドキッとした。


最初のスタートダッシュが得意な新は、初めトップで走り続けた。


その後は、4レーンの藤井に追いつかれて抜かされてしまいそうになったが、踏ん張って1位でゴール。


「新~~~~~!!!すごいよ~~!!!」



新は私に向って大きく万歳をした。


その後も同じ陸上部のメンバーは1位でゴールして、あとは駿だけになった。



ドキドキドキ



緊張してきた。


足大丈夫かな。隣に座っているお母さんも緊張を隠しきれていない様子だった。



いよいよ、始まる。
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