まだ好きです(完)
「大丈夫かね、君!!意識は?」

「意識は…あり…ます。」


駿は途切れ途切れ答えた。


「ああ!!足が腫れている。こりゃやばい。」

「何人かで運べ!!!」


「あの!!!!!!」


振り向いた。雛だった。


「私ついていきます。」

「誰だね?君は?」



「…駿の彼女です!!!!」


「雛…。」


「駿、大丈夫?無理すんなって言ったのに!!!馬鹿!!…でも頑張ったね。かっこよかったよ。」

「おう。パワーもらったからな★」


「ば////それ言わないでよ~~!!」

「いいじゃんか~!」

駿 駿 駿!!!


「俺も運びます。」

「新!!!!」



「駿、約束まもったな。優勝するって。」

「おう。」


「え?駿って優勝したの?」


「おう。駿と走ったグループが一番速いグループだったらしかったから、そこで1位とったやつが優勝だったらしいぜ。」


「駿が優勝~~~~?????」


「すげーだろー。」


駿のまた得意そうな顔。



涙が止まらなかった。
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