まだ好きです(完)

行方不明

「いってきま~す!」

あれから半年、駿は色々な大会でいい成績を残していった。学年も一つ上がり私達は2年になった。クラス替えもあり、駿は3組で、私は4組になった。駿は今週の金曜日、また大きな大会があった。その大会でも、大会新記録を更新した。

土曜日と日曜日は日向ちゃんと、映画を見たりカラオケ行ったりしてなるべく駿とは連絡をとらなかった。

金曜日の大会の疲れを、しっかりと、とってほしかったから。


あえてメールの電話もしなかった。

今日からも、いつも通りの一週間が始まる。


だんだんと季節も秋に近くなり、いつも通る通学路もオレンジ色に染められていた。
「きれーだなー。」

…って、うっとりしてる場合かぁーーー????
もう7時59分。あと1分でHRが始まる。
「やっばぁあぁい!!!!」


私は急いで、自転車をこいだ。
足はもうパンパン。。
でも死ぬ気でこいだ。

もう校門を歩く人はいない。

んん???校門の前に…ゲッ!!生徒指導の先生いるしっ!!


こうなったらぁ~~~


「せんせーーーい!あと1分あるので、ギリセーフですよねー!」
息を切らして生徒指導の先生の目をみた。

ううっ!この先生、厳しいし、しぶといんだよなー。



どぉぉぉしよ


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