まだ好きです(完)
「木名瀬 駿ってこの海で行方不明になった奴だろ??」


「え?」

《キナセ シュンッテ コノウミデユクエフメイ二ナッタヤツダロ???》


一瞬何を言ってるのかさっぱり分からなかった。


《キナセ シュン ユクエフメイ????》

「だから…」

《シュン ユクエフメイ》


「え?ぇ?何?何?駿が?行方不明?」

そんな…なんで?なんで海なんか行ったの?試合終わって疲れているときに。

「彼女なのに知らねーの?」

私はこくりとうなずいた。


「駿が…」


「ちょっと、冗談はやめて!!!」

日向ちゃんはそういって彼らに向って怒鳴った。


「いや。ここらへんでは有名な話だよ。ニュースでもやってなかった?」

「駿…駿」


駿…この海の中にいるの?



「見つけなきゃ。」


「雛ちゃん???何すんの?」


私は無我夢中で泳いだ。

駿を探すために。






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