まだ好きです(完)

いままでの記憶

「今日は、いよいよ駿くるな。」

「大会一位おめでとうって言おうよ!」

「また駿の机の周りは女子で占領されるんだろーな」

「いやいや、駿の机は雛ちゃんで占領するでしょー。駿が!」


「ヒューー!!」


学年一同はまるで文化祭前日でもあるかのようににぎわっていた。


「はい!静かに。転校生を紹介する。」


先生はこっちこっちと``転校生``を呼んだ。

「え。転校生って、うちのクラスだったんだ。」

「男かなー。女かなー。」

3組の人はそう小声で呟いた。


ガラッとドアが開いた。


「こんにちは。はじめまして。」

そういって一礼すると、転校生は黒板に〔神保 瀬羅〕と書いた。


髪がふわふわセミロングで目はくりくりしている。


か…か…可愛いいいいいいいいいいい!!!!


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