まだ好きです(完)
……瀬羅の顔が見れなかった。


こんな言葉使いたくなかった。でも、こうするしかない。


「雛ちゃんの事…好きなの?」


”好き”?この俺が?



全く、情けねーよ。記憶をなくしても、また雛を好きになるなんて。


どんだけ、雛の事好きなんだよ。でも、でも、でも


「馬鹿で上等」

「え?」

「おれ、雛のことが好きだ。もう、嘘はつけない。」


「駿!!!なんでよ。私、駿を助けたのよ?裏切るの?」

「もし、俺と瀬羅が付き合っても、俺は好きになれないと思う。ただの遊びにしかならない。こんな気持ちで瀬羅と付き合ってるのが辛い。」





「…。」

「瀬羅?」


「…。」


「帰る!!!!!!」



瀬羅…。ごめんな。ごめん。ごめん。




でも、1つを選ばなければならねーんだよ?




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