まだ好きです(完)
”雛 ”

”何?”


” 呼んだだけー”


”私も、駿の事好きっぽい。”


”寂しいじゃん!前まで好きだって言ってたのに、最低。もう顔も見たくないよ”



”かなわねぇわ。駿には”

”雛からチューされちった!”



”永遠があるって信じてれば、永遠になるんじゃないかな”



”好きだよ。”




”大好きだよ。雛ちゃん”



はっ!!!!!!!!!!!!




これは…。現実。


夢じゃない。………思い出した。



「んじゃ。私、そろそろ、帰るね。」
雛の横顔…かわってねぇな。


「雛、ちょっと待て。よく聞けよ?」

「……うん」


「おれ…」

「駿!!」

俺の声をさえぎられた。くっそ!誰だ???あれ?瀬羅。


「いつまで話してんの?はやく戻ってきてよ~?」

瀬羅は車椅子で、屋上まできたようだ。


「んじゃ。ばい~。」


雛は焦って、屋上をあとにした。ああ~。行っちゃった。言いそびれた。


「瀬羅…」

俺は瀬羅に記憶が戻ったことを言おうとした。でも、もしこの事を瀬羅が知ったら、また不安になるよな。



「なんでもない。」


そうだ。秘密にしておこう。








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