まだ好きです(完)
その時

「雛」

「何……?」

「1日だけ、俺とデートしてよ。そのあと返事して」


え……?1日だけって


新…そんな目で見ないでよ。新には悲しい想いさせたくない。そう感じた

「いいよ……」


「うお!まじで」


新…が私を好きでいてくれたなんて

私、無神経すぎた。何回も駿の事で相談して新、嫌だったよね


私、いつも馬鹿だよ。


とそのとき。


「………っ雛!!」


この声。優しくて温かい。

「駿!」

なんでここに?


「あ。新、やべっ!俺邪魔だった?」


そう言って駿は帰ろうとした。が


「………っまって!」


私は駿の手を掴んだ。瞬間的に掴まえていたようだった



「…あの…さっきのメールみた」


やばい。私の声震えてる…緊張して上手く駿の顔が見れない。


「あ。おう、話しにきた」


駿と話すと、心臓がおかしくなる。それと同時にせつなくなる、「友達」という関係に



「雛…俺さ」





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