まだ好きです(完)

駿side

ここは、マック。青春の集まり。そして、隣には、雛のことが好きな新。店は中、高校生でにぎわっている、放課後5時30分。こんな場所で、俺はいまから、発表したいことがある。こんなところで言うことではないが……


「店、出ようか。」

やっぱり、ちょっと言いづらくなって、俺は公園にでも行こうか、といって雛と2人で、近所の公園に向かった。もうこのときは6時をすぎていたと思う。

日は、沈み、小さな道路には、部活帰りの中学生が、頻繁に、道路を横切っていた。
俺と、雛はM並んで歩いた。何日ぶりだろう、いや、何ヶ月ぶりだろう、こうして、二人でこの道を通るなんて。


「さて…と。」


俺は、ブランコに乗り、久々に立ち乗りをしてみせた。雛、緊張してんのかな?全然喋らない。逆に気持ちが悪いような気がした。

「落ち着いて…聞けよ?」

「……うん」

「俺、記憶戻った。」



おお、言っちまった。びびる。本当に言ってよかったのか、まだ気持ちの整理がついてなかった。でも、はやく伝えたかった。ただ、それだけだ。

「え?え?」


っぷぷ。雛、かなり驚いているようだった。目がいつもより丸くなっている。


「うっそおおおお!」

「まじだって。いままで心配かけたな。」

「私、ずっと信じてた。」

雛、あのときいってくれたよな。


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