まだ好きです(完)
俺は夜の9時過ぎ、瀬羅に会うと約束していた。秋の空はとても優しかった。俺は、瀬羅と待ち合わせをしている、学校の裏まで、自転車で行った。俺等の学校は基本自転車通学が許可されているから、自分の自転車が一人に一台はある。
瀬羅はもう怪我もよくなり、少しずつではあるが、学校に行っている。転校してきてから、今まで、たくさんの友達を作ったみたいだ。いつも楽しそうに話してくれる。
学校の近くまで来ると、誰かが俺の名前を呼んだ。小さい声だったけど、なぜか、耳にすーっとなじむ声だった。
「駿も今ついたとこ?私、てっきり、遅れちゃったのかと思った。よかった~。」
瀬羅はそういって、自転車を、指定された自転車小屋にしまった。夜というだけあって、いつもの学校がなぜか、お化け屋敷に見える。不気味だった。
「……んで。用って?」
瀬羅は少し伸びた前髪をいじりながら、俺のほうをちらっと見た。少しの沈黙が妙に気になった。
「俺、記憶戻った。」
「……う、嘘??んじゃあ、昔の事全部思い出したの?」
「そうだよ。」
瀬羅は驚いている……というより、悲しそうな顔をしていた。そして、瀬羅は俺の方をまた、ちらっと見て次俺が言う言葉を待っていた。
「俺は、瀬羅と会う前。雛と付き合ってたんだ。」
サアッ………。優しい風が、もみじの葉を揺らして、落とした。もみじの葉は俺の目の前を、ひらひらと落ちていった。
「そ…んな。」
瀬羅は、顔を抑えて、驚いていた。雛と俺の関係は、瀬羅にとっては初めて聞く事だったから、動揺を隠しきれていない様子だった。
「駿は、私の物なのよ。どっかいったら……」
「ごめん。もう瀬羅とは一緒にいれない。」
そういうと、俺はぎゅっとズボンのポケットを強く握った。
”私は、信じてるから”
「瀬羅は、一生懸命で、なんでも積極的にやって、本当に、すげーなって思った。」
瀬羅には感謝してる。でもな、でも……
「もう一回、恋したい奴がいる…………!」
瀬羅の顔が見れなかった。瀬羅をきづつけたくない。でも、じゃねーと、雛には一生俺の気持ち、伝えられない。
ぱっきり別れた、分かれ道。どっちを選ぶかで人生変わるのかな。
なあ、雛????
瀬羅はもう怪我もよくなり、少しずつではあるが、学校に行っている。転校してきてから、今まで、たくさんの友達を作ったみたいだ。いつも楽しそうに話してくれる。
学校の近くまで来ると、誰かが俺の名前を呼んだ。小さい声だったけど、なぜか、耳にすーっとなじむ声だった。
「駿も今ついたとこ?私、てっきり、遅れちゃったのかと思った。よかった~。」
瀬羅はそういって、自転車を、指定された自転車小屋にしまった。夜というだけあって、いつもの学校がなぜか、お化け屋敷に見える。不気味だった。
「……んで。用って?」
瀬羅は少し伸びた前髪をいじりながら、俺のほうをちらっと見た。少しの沈黙が妙に気になった。
「俺、記憶戻った。」
「……う、嘘??んじゃあ、昔の事全部思い出したの?」
「そうだよ。」
瀬羅は驚いている……というより、悲しそうな顔をしていた。そして、瀬羅は俺の方をまた、ちらっと見て次俺が言う言葉を待っていた。
「俺は、瀬羅と会う前。雛と付き合ってたんだ。」
サアッ………。優しい風が、もみじの葉を揺らして、落とした。もみじの葉は俺の目の前を、ひらひらと落ちていった。
「そ…んな。」
瀬羅は、顔を抑えて、驚いていた。雛と俺の関係は、瀬羅にとっては初めて聞く事だったから、動揺を隠しきれていない様子だった。
「駿は、私の物なのよ。どっかいったら……」
「ごめん。もう瀬羅とは一緒にいれない。」
そういうと、俺はぎゅっとズボンのポケットを強く握った。
”私は、信じてるから”
「瀬羅は、一生懸命で、なんでも積極的にやって、本当に、すげーなって思った。」
瀬羅には感謝してる。でもな、でも……
「もう一回、恋したい奴がいる…………!」
瀬羅の顔が見れなかった。瀬羅をきづつけたくない。でも、じゃねーと、雛には一生俺の気持ち、伝えられない。
ぱっきり別れた、分かれ道。どっちを選ぶかで人生変わるのかな。
なあ、雛????