まだ好きです(完)
「駿は…私の事好き?」

瀬羅は、大粒の涙を流しながら言った。

「…ったりめーだろ!大好きじゃ!」

そういって、俺は瀬羅の髪の毛をくちゃくちゃに撫でた。瀬羅は今までで一番の笑顔を見せた。そして、俺たちは、帰った。暗い道を通っていても、俺等の心はなぜか、すがすがしく、さわやかだった。


こうして、学校を離れようとすると、一枚のポスターが俺の目に入った。


「…ん。「大運動会」??あ~、もうこんな季節かあ」


運動会。俺にとって、一番燃える行事だったりする。もうすぐだ。燃えてくる。




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