まだ好きです(完)
★雛side★

よし!このポンポンを、1-2に持っていかないと!!!って…1-2って応援団だよね。日向ちゃんとか………駿とかいるじゃん!!!駿も応援団かあ。駿の応援してる声が好きだ。なーんて、軽く妄想してみたり…。

「あのー。。」


やっばい!!!!ポンポンが多すぎて顔見えないし、こんな声しかでない!!みんな気づいてくれるかな。。。。ってか、ポンポン落ちそう~~!!!


「大丈夫?」

え?この声は………駿!!!!!

「うん!平気!」

うっわー。私、何つよがってるいんだ~~!もっと女の子らしくすればよかった。ちょっと後悔~。



………、沈黙。やばい。なんか話を持ち出さないと~~。んーと。えーと。

「応援団って、もう応援歌とか決まった?」

「…んぁー。…一応。」


駿…困ってる~~!なんか楽しい。こうやって、駿のいじるの、久しぶりだなー。駿は困ったりすると、いっつも目を泳がせる。なんか可愛い。


って、やっば。こんな長話しようとしてきたんじゃないのに!!!制作係長に怒られる~~~!!!帰らないと!



「………んじゃ、行くね。」



本当は、もっと話したい。もっと、駿と笑いあっていたい。でも、時間がない。




「俺の応援ちゃーーーんと聞いてろよ!」

「ちゃーーんと聞いてますぅ~!」



駿にはやく、気持ちつたえたいな。


はやく。はやく。



私は、一段一段おりていく、階段のリズムに合わせて、鼻歌を歌った。今日の放課後の風は、いつもより、温かかった。














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