まだ好きです(完)
”あったりまえだろ?大丈夫だっつのーーーー!”
去年の陸上大会。駿の番が近づいてきて不安だった私に、かけてくれた言葉。
”大丈夫だって!!!。俺を信じろ”
駿が私を励ましてくれた言葉。
どれも、どの言葉も、すっごくあったかくて、優しくて、絶対に大丈夫って言う顔で私を見つめる。駿の言葉で、どれだけ、助けられたことか。
第三走者が残り80mをきった。一位の青軍と、二位の赤軍との差は、人の体一つ分くらいしかない、かなりの接戦だ
残り50メートル……残り10メートル……
「パシッ!!!」
駿にバトンが渡った。駿は一位の青軍との差を広げずに、走った。うしろから、白軍が追いついてくる。やばい!!!!!
私は、今までの中で最高の声で叫んだ。駿に聞こえますように。そう願って。
「駿!!!駿ならできるーーーーーーーーーーーーー!!!!」
……とその時、駿がふっと笑ったように見えた。私の見間違いかな?でも、確かに、ふっと笑った。
「うっわ。すげー!駿、」
え?私は、駿の姿を探した。一位との距離をどんどん縮めていく。どんどん……どんどん
「あー……」
「すっげ!駿抜かしたぞ!一位だああああああああああ!!!」
「きゃああああああああああ!」
駿は白いゴールテープを勢いよく切った。みんなの悲鳴がグランド中に響いた。
「な…なんという事でしょう。まだ二年生の駿が、まさかの逆転勝利!!!」
斉藤先生は、いつもは、噛まないで話すのに、今日は興奮して、噛んでしまったようだ。それくらい、会場は、もう興奮と熱気にあふれた。
「駿!!!!!」
「雛。俺いっただろー?ぜってー勝つって。」
駿は……もう、すごすぎる。なんで駿は、なんで………
一つ…二つ……と涙の雫が私の頬を通った。目にたまった、大粒の涙は私の心をあったかくさせた。
去年の陸上大会。駿の番が近づいてきて不安だった私に、かけてくれた言葉。
”大丈夫だって!!!。俺を信じろ”
駿が私を励ましてくれた言葉。
どれも、どの言葉も、すっごくあったかくて、優しくて、絶対に大丈夫って言う顔で私を見つめる。駿の言葉で、どれだけ、助けられたことか。
第三走者が残り80mをきった。一位の青軍と、二位の赤軍との差は、人の体一つ分くらいしかない、かなりの接戦だ
残り50メートル……残り10メートル……
「パシッ!!!」
駿にバトンが渡った。駿は一位の青軍との差を広げずに、走った。うしろから、白軍が追いついてくる。やばい!!!!!
私は、今までの中で最高の声で叫んだ。駿に聞こえますように。そう願って。
「駿!!!駿ならできるーーーーーーーーーーーーー!!!!」
……とその時、駿がふっと笑ったように見えた。私の見間違いかな?でも、確かに、ふっと笑った。
「うっわ。すげー!駿、」
え?私は、駿の姿を探した。一位との距離をどんどん縮めていく。どんどん……どんどん
「あー……」
「すっげ!駿抜かしたぞ!一位だああああああああああ!!!」
「きゃああああああああああ!」
駿は白いゴールテープを勢いよく切った。みんなの悲鳴がグランド中に響いた。
「な…なんという事でしょう。まだ二年生の駿が、まさかの逆転勝利!!!」
斉藤先生は、いつもは、噛まないで話すのに、今日は興奮して、噛んでしまったようだ。それくらい、会場は、もう興奮と熱気にあふれた。
「駿!!!!!」
「雛。俺いっただろー?ぜってー勝つって。」
駿は……もう、すごすぎる。なんで駿は、なんで………
一つ…二つ……と涙の雫が私の頬を通った。目にたまった、大粒の涙は私の心をあったかくさせた。