まだ好きです(完)
★駿side★
「雛が、倒れた!!!」
俺は赤軍が優勝したことで、うかれてた。周りから聞こえてくる雛の様子が、心配になってすぐに、保健室にむかった。
頑張ったんだなー。雛。
「駿先輩!!!お疲れ様です!」
すれ違う後輩からは、声をかけられる……っていうか俺この後輩知らないんだけど……。まあ、声をかけられて、悪い気はしない。むしろ、うれしい。
ぞろぞろと、帰る、保護者の人は、この一日で、かなり真っ黒になっていた。ばっちり日焼け対策してきた、お母さんたちも、もう真っ赤になっていた。こりゃ、家に帰って鏡みたら、驚くなー。そんな風景を想像してみる。おもしろくなってきた。俺は、もっとスピードを上げて、走った。
校長先生も、教頭先生も、汗びっしょりで、生徒達以上に、くたくたしている。後輩が、スローガンをはずし、もう、運動会が終わったんだなというさびしさに襲われた。
思ったより、一日速く過ぎた。あっという間だった。それだけ……楽しかったのかもしれない。こんなに楽しかったのはいつぶりだろうか。
「駿!おっつー。」
「団長先輩!」
団長先輩は、頭を、教室を出てすぐの廊下の水道でぬらしてきたのか、汗のようにぬれている。
「雛ちゃん…って子、倒れたんだって。いかねーの?」
「あ…今行くとこです。」
「そのこ、駿のモトカノなんだろ?もう一回、告ってみたら?」
「告白したほうが…いいすかね?」
雛を守れるのだろうか?俺は、何度も雛に告白しようとした。でも、その言葉が俺の足を何度も…何度も…とめてきた「雛を守れるのだろうか?」と。
「絶対、告白したほうがいいな。」
団長先輩はそういって、俺の頭をくしゃっとなでた。
「いましかないんだ。17歳の運動会は。だから、後悔しないように、言った方がいい。」
「……17歳は…一度だけ?」
「そうだ。何回後悔したって、もう時間は戻ってこないんだよ。十代ってのは、何にでも、ぶちあたる年だろ?ガツンといって来い!!」
団長先輩……。俺は、二ッと笑った。そしてお礼をいい、駆け出した。
「雛が、倒れた!!!」
俺は赤軍が優勝したことで、うかれてた。周りから聞こえてくる雛の様子が、心配になってすぐに、保健室にむかった。
頑張ったんだなー。雛。
「駿先輩!!!お疲れ様です!」
すれ違う後輩からは、声をかけられる……っていうか俺この後輩知らないんだけど……。まあ、声をかけられて、悪い気はしない。むしろ、うれしい。
ぞろぞろと、帰る、保護者の人は、この一日で、かなり真っ黒になっていた。ばっちり日焼け対策してきた、お母さんたちも、もう真っ赤になっていた。こりゃ、家に帰って鏡みたら、驚くなー。そんな風景を想像してみる。おもしろくなってきた。俺は、もっとスピードを上げて、走った。
校長先生も、教頭先生も、汗びっしょりで、生徒達以上に、くたくたしている。後輩が、スローガンをはずし、もう、運動会が終わったんだなというさびしさに襲われた。
思ったより、一日速く過ぎた。あっという間だった。それだけ……楽しかったのかもしれない。こんなに楽しかったのはいつぶりだろうか。
「駿!おっつー。」
「団長先輩!」
団長先輩は、頭を、教室を出てすぐの廊下の水道でぬらしてきたのか、汗のようにぬれている。
「雛ちゃん…って子、倒れたんだって。いかねーの?」
「あ…今行くとこです。」
「そのこ、駿のモトカノなんだろ?もう一回、告ってみたら?」
「告白したほうが…いいすかね?」
雛を守れるのだろうか?俺は、何度も雛に告白しようとした。でも、その言葉が俺の足を何度も…何度も…とめてきた「雛を守れるのだろうか?」と。
「絶対、告白したほうがいいな。」
団長先輩はそういって、俺の頭をくしゃっとなでた。
「いましかないんだ。17歳の運動会は。だから、後悔しないように、言った方がいい。」
「……17歳は…一度だけ?」
「そうだ。何回後悔したって、もう時間は戻ってこないんだよ。十代ってのは、何にでも、ぶちあたる年だろ?ガツンといって来い!!」
団長先輩……。俺は、二ッと笑った。そしてお礼をいい、駆け出した。