まだ好きです(完)
「よし。全部荷物運んだよね?」

「うん。これで全部。」


「先生ポスター係のほうに付きっ切りだからちょっと休んでかね?」


「賛成!!!もう疲れた~」


そういって二人はばたんと体育館に寝そべった。



二人とも暑さで汗だくだった。


でもなんかそれがおもしろくて、二人で爆笑した。


「なぁー。雛?」


「なぁにー?」



………………。長い沈黙。私は駿の顔を見ようとした。でも駿はその前に口を開いた。




「俺、雛の事好きっぽい。」

……え?

駿が私の事を?


一瞬、この場の雰囲気が分からなくなって戸惑った、でも少したって、この状況が理解できた。私も…私も…。

「私も、駿の事好きっぽい。」

う!!!!うっわああああああああああ!!!!言っちゃった!やばい!ドキドキしすぎて死にそう!!顔も耳まで真っ赤になってる!

はははっ



二人はまた笑った。そして起き上がり、ゆっくりゆっくりキスをした。






永遠だよ




そう約束してこれが、私の思い出だった。



そして、目を開けば、また現実にもどるんだ。



彼がもう、私の隣にいない…現実























< 20 / 202 >

この作品をシェア

pagetop