まだ好きです(完)

気持ち

★駿side★
「駿くん。あんな事いっていいの?」


「いいんだよ。」


「なんか駿くん。嘘ついてるでしょ?」


日向はまっすぐ俺を見てる。



「…ついてねーよ」



雛の泣き顔なんて正直見たくない。でもこうするしかなかった。



「私なら駿くんを不安にさせたりしない。」


「え?」


「好きなの。駿くんの事。」


「…。」


「俺でいいなら。なる?」


「え!!!」


「不安にさせるだけかと思うよ?」


「ぅ…ん」


「俺なんかやめといたほうがいいよ」


ヤダ。私は駿くんがいいんだもん。


「まだ好きなんでしょ?雛ちゃんの事。だったら雛ちゃんを忘れるために私を利用してもいい。だからー...」



「サンキュ。」



「私に頼って!!!」


日向はそっと駿を抱きしめた。


世界が動き出そうとしていた。





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