まだ好きです(完)
「雛ー。今日は俺の誕生日!なんかちょうだい。」

駿の誕生日だった日。私は誕生日プレゼント考えて考えて考えすぎて、結局何ももってこれなかった。


「ごめん。なんかめっちゃ迷って。」

「いや、俺は「物」はいらねえんだ。これ!これ」


そういって、駿は自分の唇を触った。


「ちょ!!!そんな事…」

「はーやーくー。駿様の命令だ!」






「……んん!!!!!」

唇と唇が重なった。とろけそうなくらい熱い…


駿の手が私の髪の毛を触れる。


「雛かわいいよ。」


優しくて、大切なものを見ているかのように優しい目で、笑った。


私の心臓完璧に持っていかれる。


「私も…駿の事好き!」

「いやいや。俺は「大」好きだぞ~?」

「私も!!大好きだもん!」


「ぶっ!!何だよ。その会話ー。知ってるし。だって俺等、両思いじゃん?」


「大好き。」


「俺も。」


そうして、再びキスをする。この時間が好きだったな。



< 3 / 202 >

この作品をシェア

pagetop