まだ好きです(完)
 「おい!!!大丈夫か!!」


ん?



さっきまでの嬉しそうな声から、一気に重たい空気になったのを感じた。


「どうしたんだろ」


重い体を無理に起こして、窓の外をみた。



一人の生徒が抱きかかえられている。



「日向ちゃん」




ものすごく顔を白くして、意識がない様子だった。



とてもぐったりしている。




「救急車だ!!急げ!!」


みんなは驚いたり、泣き叫んだりしていて先生もパニック状態になっていた。



駿の足も震えているのが分かった。



大丈夫なの?これはやばいんじゃない?




私も急いで保健室から出た。




< 35 / 202 >

この作品をシェア

pagetop