まだ好きです(完)
走った。


100m走をしている感覚だ。


夜の駅前は、大人たちでにぎわっていた。


カップル、友達、家族


いろんな人が皆幸せそうに歩いている。


雛の家は駅前を少しはずれた細い道路のすぐ近く。


俺はよく、雛の家に行ってたっけ。


思えば、初めて雛の家にいったのは、


付きあって2年目の夕方だった。



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