まだ好きです(完)

目の前にいるのは



俺の元カノ、そして



俺の好きな奴。




「駿。あのね、」



「あ。まって」



俺はコホンと一つ咳払いをした。



なんか緊張する



「好き」









先に声に出したのは、雛だった。



「俺も今、言おうとしてた」


夜の公園。



昼間なら家族やカップルで賑わう公園だが、夜は静かだ




「駿も、好き…?」




雛の顔…少し赤い。



「ぉう」




俺は得意そうに頷いた




「ふぇぇぇん」



「え?あ…。どうした?」



急に…泣くなよ。



びびる。



でも…なんか……可愛い。




ぎゅっ




強く強く抱きしめた。



想いは満月より大きい








すきだよ



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