まだ好きです(完)
「んじゃあ。お母さん心配してるから」
雛はニコッと笑い走って行った。
「雛っ!」
うわ、呼び止めて何すんだよ。
何も考えてなかった
ただもっと君の顔が見たかった。
「ん?」
雛はこっちをきょとんとみている
「好きだよ」
さっきも言っただろ
久々の雛との会話
嬉しかったんだ
「駿~~~!!私も好き!!」
大きな声で叫ぶ彼女。
それはまるで幼かった僕等のようだった。
無邪気で、元気な。
やっと両思いになれた。
やっと…なれたんだ。