まだ好きです(完)

復活

「駿~!あんまん買ってきた!」

学校の屋上。そこが俺等の溜まり場。

日向と俺は別れた。


日向とは「雛を忘れるために」と言う理由で付き合ってたから、もう別れた。


付き合っててよかった、そう思う。



「げっ。またあんまんかよ!!」

昨日から、ずっとアンマンばっかり。


しかも1個じゃなくで36個。


「雛。太るぞ」

俺はそういってアンマンを1つもらって食べた。


「いいじゃんかー!アンマンでなら太ってもいい!!」

…ていうか学校に36個もアンマンもって来る奴はたぶん雛しかいないだろう。


「あ。駿ー!!」


「何?」


「今度、どっか行きたいね」


雛の無邪気な笑顔。


俺だけに向けられたその笑顔がとても心地よかった。


「ぉう。行きてーな」


俺も雛になんかしてやりたい。



いつか…きっと。
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