まだ好きです(完)
「別れるか」


そういわれたとき「うん」とも「やだ」とも言えなかった。


ただ過ぎ去っていく駿の後ろ姿がせつなくて、悲しかった。


もう呼んでも振り返ってくれないから、私は彼を追いかけることもできなかった。



「駿。」



私の机に小さな小包。さっき駿がおいて行ったんだろう。


「何だろ」





ドキドキドキ



ゆっくり震える手を押さえながら開けていく。



ネックレス…。




ターコイズが入ったネックレスだった。


キラキラと輝いている。



ターコイズのまわりにはハートの形に並べられた、ダイヤモンドが光っていた。


「綺麗.....」




カサッ....


何かに触れた。なんだろう。その何かを私は掴んだ。



手紙だ。



『雛へ


誕生日おめでとう。俺らつきあってから、もう3ヶ月くらい経つよな。

いつも俺は雛のおかげですっげー楽しい高校生活送れてる。サンキューな。

これからも馬鹿さわぎして、永遠に二人でいよーな。


好きだよ                   


駿』








これって








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