大好きな人。【完】
可愛らしい笑顔に見せかけた、威圧的な目。
あんな顔されたら断れないじゃん…。
「お願い!いいでしょ♪」
「う、うん…」
『優……いいのか?』
翼君がどういう意味で聞いてきたのかわからなかったけど
仕方なく首を縦に振った。
「やったぁ♪
ありがとっ優ちゃん♪
じゃっ、翼君帰ろ〜♪」
教室を出る最後の最後まで
翼君がこっちを見ていたような気がしたけど
私は顔をあげて二人を見送ることができなかった…。